書き下し文
爾(そ)の時(とき)に大会(だいえ)、仏(ほとけ)の寿命(じゅみょう)の劫数(こっしゅ)長遠(じょうおん)なること是(かく)の如(ごと)くなるを説(と)きたもうを聞(き)いて、無量無辺阿僧祇(むりょうむへんあそうぎ)の衆生(しゅじょう)大饒益(だいにょうやく)を得(え)つ。
時に世尊(せそん)、弥勒菩薩摩訶薩(みろくぼさつまかさつ)に告(つ)げたまわく、阿逸多(あいった)、我(われ)是(こ)の如来(にょらい)の寿命長遠なるを説く時、六百八十万億那由佗恒河沙(ろっぴゃくはちじゅうまんのくなゆたごうがしゃ)の衆生、無生法忍(むしょうぼうにん)を得(う)。
復(また)千倍(せんばい)の菩薩摩訶薩あって聞持陀羅尼門(もんじだらにもん)を得。復一世界微塵数(いっせかいみじんじゅ)の菩薩摩訶薩あって楽説無礙辯才(ぎょうせつむげべんざい)を得。復一世界微塵数の菩薩摩訶薩あって百千万億無量(ひゃくせんまんのくむりょう)の旋陀羅尼(せんだらに)を得。