書き下し文
爾(そ)の時(とき)に仏(ほとけ)、諸(もろもろ)の菩薩(ぼさつ)及(およ)び一切(いっさい)の大衆(だいしゅう)に告(つ)げたまわく、諸の善男子(ぜんなんし)、汝等(なんだち)当(まさ)に如来(にょらい)の誠諦(じょうたい)の語(みこと)を信解(しんげ)すべし。復(また)大衆に告げたまはく、汝等当に如来の誠諦の語を信解すべし。又復(またまた)諸の大衆に告げたまはく、汝等当に如来の誠諦の語を信解すべし。
是(こ)の時に菩薩大衆、弥勒(みろく)を首(はじめ)として、合掌(がっしょう)して仏に白(もう)して言(もう)さく、世尊(せそん)唯願(ただねが)わくは之(これ)を説(と)きたまえ。我等(われら)当に仏の語を信受(しんじゅ)したてまつるべし。
是(かく)の如(ごと)く三(み)たび白し已(おわ)って復言さく、唯願わくは之を説きたまえ。我等当に仏の語を信受したてまつるべし。