譬喩品第三

概要

方便品の教えを聞いた、智慧第一と称される舎利弗尊者は、自分の今までの仏教理解が間違っていたことに気づき、告白します。

この告白を聞いた仏様は、舎利弗尊者が将来、仏道を全うして仏と同じものになることを約束します。

この約束を聞いたほかの弟子たちも、舎利弗尊者がなるのだから、自分も必ず仏に成れるだろうと希望を新たにします。

弟子たちが仏に成れるという希望を持ったところで、舎利弗尊者は多くお弟子たちの為にもう一度、方便品の教えをたとえ話などで分かりやすく説いてほしいと仏様にお願いします。

仏様は、これに答えて有名な三車火宅(さんしゃかたく)のたとえをもって、方便と真実の教えについて説かれます。