鬼子母神様

妙心教会には、鬼子母神様がお祀りされています。先代の一乗院日皇上人が勧請したもので、大きさは1メートル以上です。小さな妙心教会には似合わないほどの大きなお像となっています。

この鬼子母神様。実は地獄の鬼族の王の妻。つまり鬼族の王族です。地位が高いということです。また子供が千人いたと言われています。この子供らの好物が人間の子供の肉…。というわけで、夜な夜な人間界に現れては、人の子をさらっていくという悪行をしていたのです。

困ったのは、さらわれた子供の親たち。相手が鬼ではどうしようもありません。そこへお釈迦様が布教にやってきました。困った親たちは、お釈迦様にどうにかしてほしいと頼みました。

お釈迦様は、神通力を使い、鬼子母神がとりわけ溺愛していた子供を隠してしまいます。

溺愛している子供がいなくなり、鬼子母神は探し回ります。あろうことか、人間界にまでやってきて、私の子供を知らないかと聞きまわったのです。お釈迦様にこうなるだろうが決して答えるなと言われていた親たちは何も答えません。

このように聞きまわっている時、お釈迦様が布教に来ていることを知ります。お釈迦様ならば、子供を見つけてくれるだろうと頼みに行きます。

頼みに来た鬼子母神に、お釈迦様は「親なら誰でも自分の子供は可愛いものだ。大切な宝だ。いなくなったらどんなにか辛く悲しいことだろう。お前も分かるな。自分の子供がいなくなり、これほど苦しんで探し回ったのだから。今ならお前が夜な夜な人間界に現れて、人間の子供をさらっていった。その時、さらわれた親たちの気持ちも分かるはず」と言われたのです。

鬼子母神は、自分の否に気づきます。なんて悪いこと、酷いことをしてしまったのだと理解します。自分の子を思う心から行っていたことだが、相手にとってどんなに酷いことをしていたのかを心から理解します。

そしてもう二度とこのようなことはしないと誓い、人間の子供を守るとお釈迦様に約束します。また自分と同じように悪いことをしている人に、それは悪いことだと自覚を促し、反省させ、やめさせ、正しい生きた方をするように見守ると約束します。

このようにして、鬼子母神様は安産の神・子育ての神・そして反省・再出発の神となったのです。

 

子供を身ごもっている方とご家族、子育て中の方とそのご家族、または何かに行き詰まっていて、これから新しいことをしようとしている方などなど。このような状態にいらっしゃる方は、鬼子母神様にお参りして、ご守護とお導きを頂くといいのではないでしょうか。

 

最後までお読み下さり、ほんとうにありがとうございます。

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