お祀りしている仏神② 大黒天

努力・精進を具象化したお姿をしています

大黒様と聞くと、福の神と考えることでしょう。

確かに福の神です。ただ結果として福の神として崇められているのです。この「結果」ということについて書いていきます。

大黒様のお像の特徴を書きます。

  1. お像の色が黒色です
  2. まっすぐ前だけを向いて笑顔です
  3. 重い荷物を背負っています
  4. 小槌を持っています
  5. 俵にのっています
  6. お体がふくよかです

こんなところでしょうか。一つずつ見ていきます。

体が黒色

大黒様のお像は黒色なのです。これは肉体重労働者を表しているのです。長時間に渡り、体をこき使い、大変な労働をして、汗水たらし、垢で体が真っ黒に汚れてしまっている。こんな状態を表しているのです。

まっすぐ前だけを見て、しかも笑顔!

とても考えられない重労働をしているのに、まっすぐ前だけを向いて、しかも笑顔を振りまいています。
これは確たる信念・希望を持っているということです。どんな大変なことも自分で選んだ仕事。そしてこの仕事は自分の希望を叶えるために必要なステップなのだと分かっているのです。だから前だけを向き、笑顔でいられるわけです。

重い荷物を持っている

これは責任を負っているということを表すものです。生きていくにあたり、自分で果たすべき責任をしっかりと背負って離さない(逃げない)姿です。

小槌を持っている

小槌はコツコツと音を立てるのです。つまり物事を性急に処理せず、コツコツを少しずつ積み上げていくことを表すのです。

俵にのっている

以上のようにいきていると、知らない内に俵に乗っかっているのです。俵は福・富の象徴です。自然と知らない内にこういう良きものが自分のものになっているということを表しています。福の神のお姿です。

体がふくよか

重労働で体が曲がっています。それでも笑顔でまっすぐ前を向いているのです。この姿がなんともふくよかなのです。人々に好かれるお姿なのです。頼られるお姿なのです。人望があることを表すものです。

大黒様は努力の神様ということ。この努力を続けていることで、結果として富も福も人望も手にした福の神なのだとご理解いただいきたいのです。

私たちは、大黒様のこういうお姿を見て、少しでも近づこうと努力するのです。こうして大黒様の効験にあやかっていくわけです。

結果としての福の神をクローズアップするのではなく、その前の努力・精進のお姿にもっと注目していただきたいものです。

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