相談事例) 狛犬にのぼって・・・

「和尚さん、家の子が昨日から急に手の指が動かないって言っているんですけれど・・・」

こんな電話を有縁の方からいただいたのです。

お医者様に見てもらったら、どこも悪くないとのこと。それなのに動かない、動かないと子供はいうのだとか。

そこでご自宅にお伺いして話を聞いたのです。

話の中で、友達と神社にある狛犬にのぼり、ぱちぱち叩いたということをいうのです。それも友達は面白がっていたけれど、自分は本当は嫌だなと思いながら、と。

友達の手前、一緒に楽しんでいるふりをしながら、狛犬にのぼって叩いていたのです。

この話を聞いて、これだと考えたのです。だからすぐそこへ一緒に行き、ごめんなさいと頭を下げさせ謝らせたのです。

すると・・・、不思議ですね。動かない指が動くのです。

有縁の方も、本人である子供も、まるで狐につままれたような顔をしてびっくりしていました。

人の心は繊細です。本当は嫌だと思っていることを隠して、何かをやるとこういうことが起こったりします。幾度となく同じような事例を見たことでしょう。

私たち人間は、他人は騙せても、自分の心は騙せないのでしょうね。本当に気をつけなければいけないと思います。