先祖供養は、家族総出で!!

先日、こんな話を聞きました。

話してくれた方の家ではその日、父親の祥月命日だったそうです。前々から家族一緒にお墓参りしようということになっていたのですが、小さな子供が風邪をひき行かれなくなりました。
今日は辞めよう話をしていると、年老いた母親が「私は来年行かれるかどうかわからないから行ってくる」といって一人でお墓参りに行ってしまったそうです。
母親は年の割には元気です。何でも自分でやろうとします。
でもとても頑固です。話を全く聞かない。家族でお墓参りはみんなでと言ったそうですが、聞き入れてはもらえず、一人で行ってしまったのです。

夕方…。

もうそろそろ帰ってきていてもいい頃なのに母親が帰ってきません。どうしたのか?と心配して電話をしてみると、帰り道、転んでしまい、病院にいるとのこと。一人で行って、けがをしていたのです。

この方は、悪霊とかを信じるわけではないけれど、お墓参りに行ってけがするとは…、何かあったのではないかと思ってしまうと言っていました。

実証することはできませんが、お墓って特別な場所だと感じています。様々に人生を送った霊位が祀られている場所ですから。

どの霊位も良い人生を送れたわけではないでしょうし、またきちんと供養を受けているわけでもないでしょう。

生きている人間だって過去のことを後悔したりするのです。亡くなった方だって念というものを残していておかしくないのです。お墓って様々な霊位の念が充満している場所と考えることもできるのです。

こういう場所へは、家族一緒に行くことが大切だと考えています。一人で行くと、必ずと言っていいほど、故人との思い出に浸ります。あの時、ああだった、こうだったと次々に思い出されます。良い思い出ならばいいのでしょうが、悪い方が思い出されると、気持ちがゆがみます。ちょっとした怒り・後悔の念などが出てきます。これは先祖を供養するのとは真逆の心持です。

このような心持になると、お墓に眠る満たされない霊位の念が近づいてくるのでしょう。

家族と一緒に、ご先祖様のお陰でこうして生きていられる。ありがとうと感謝するのです。個別の霊位との思い出に浸るのではなく、みんなご先祖様だと一括りにして感謝するのです。お墓参りとはこういうものだと私は考えています。
ご家族がいない方もいっしょ。一人でお墓参りするときも、ご先祖様を対象にするのです。個別の霊位にたいして手を合わすのではなく、ご先祖様という一括りにした霊に感謝をささげるのです。個別の霊位との思い出にふけっては、良くないことも思い出してしまいますので。供養は感謝です。ここをご念頭いただきたいものです。

話してくれた方には、お母さんはきっとお父さんとの思い出にふけってしまったのでしょうね。おそらくですが、悪い記憶が思い出されて、感傷にふけっていたのではないでしょうか。と話したのです。

お墓参りは、家族総出で明るく!当教会ではこのように有縁の方にお伝えしています。

もうすぐ秋のお彼岸です。どうか時間を作って、家族一緒にご供養をしてみてください。