お通夜でのお話【備忘録】

台風、とんでもない被害を出してしまいましたね…。皆様のところではどうだったでしょうか?妙心教会の活動する地域では避難指示が出ましたが、なんとか実害とはならずにすみました。

この台風の時有縁の方の家でご不幸があり、18.19と通夜葬儀を行ってきました。その時お話させていただいたことを備忘録として書いておきます。

仏教は生死無常と説きます。これはこの世の現実と言っていいでしょう。老若男女問わずこの世に生を受けたものは、いつ・どこで・どのようにこの世を去るか分からないという教えです。
今回の喪主様のように昨年・今年と続けて大切なご家族を亡くされた方には、大変厳しく、救いもない教えに思えます。
本当に救いはないのでしょうか?ご参列されている方は様々なご信仰をお持ちとおもいます。だからここでは当教会が信奉する法華経・お題目の教えでの救いについて少し話してみたいと思います。
法華経・お題目の教えでは、お釈迦様が永遠の命を持った、すべての仏の中で一番優れた仏、本佛だと信じることで救いを示します。お釈迦様というのは紀元前の方ですので、遠く昔、人間としての生命は終わっています。先ほど話した生死無常という現実、この現実からお釈迦様と言えども逃れられないのです。
しかしお釈迦様は、ご自分が人々に一番伝えたかった教え、法華経を残されたとします。肉体としての命は生死無常の現実から逃れられないですが、考え(精神・心)としての命は永遠に続くことが出来るのです。お釈迦様は法華経を残すことで、精神的に永遠の命を手に入れたのです。
そしてこの精神的な永遠の命は、信仰者が一人でもいれば続いていくのです。つまり信仰者と共に自分(=お釈迦様)は常にここにいるぞとおっしゃったのです。
法華経を信じ、南無妙法蓮華経と唱える人のすぐそばにお釈迦様がいて導いてくださるのです。信じている人ならば、昔の人もこれから生きる人も、今生きている人もすべて永遠の命を持つお釈迦様と共にいられるのです。導きを得られるのです。
喪主様は大切な方を続けて亡くされました。大変苦しく、寂しいことでしょう。でもお亡くなりになった方々は皆当教会とご縁を持ち、毎日仏壇で、または法事の際には南無妙法蓮華経とお唱えくださった方です。つまり法華経のご信者様です。喪主様もご信者様です。
そうすると、亡くなった霊位様も喪主様も共に法華経の信仰者。お釈迦様の永遠の命と共にいらっしゃることになります。お題目信仰のあるところ、お亡くなりになった霊位様はお釈迦様と共に喪主様のすぐ近くにいつでもいるのです。このような考えを信じて、心の苦しみ・寂しさを少しでも埋めていただきたいと思います。
生死無常という現実。これを私たち人間の力で克服することはできないと思うのです。医学がいくら発展しても、死んだ人を生き返らせることはできないでしょう。不老不死の薬が出来ると思えません。すると生死無常という現実は現実として受け止める以外ありません。受け止めた上で、精神的な救いを求める必要があると思うのです。
この精神的な救いとして、法華経・お題目の教えについてお話させていただきました。
これにてお話を終わります。お疲れ様でございました。

このような感じでお話ししました。少しでも喪主様にお役に立ったならば…と思うのですが。

最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。