仏教では、人が人として生きていくには、
因果の法則に従う必要があると説きます。
良いことをすれば良い結果
悪いことをすれば悪い結果
が起こるのだと信じよというのです。
世の中を見れば、
この法則がまるで機能していないようにも見えます。
悪いことをしていたり、
ずるいことをしていたり、
でも自分より良い生活をしているように見える人はたくさんいます。
この法則は、
永遠というスパンで見る必要があります。
自分という有限の命だけで見てはいけないといいます。
悪いこと、卑怯なことをして
築き上げた力や財産は
その築き上げた本人がこの世を去り、
子孫の時代になった時、
必ず報いを受けると考えるのです。
人は、
親から子、
子から孫へと
いろいろなものを受け継いでいくのです。
良い行いも
悪い行いも
皆、受け継ぐのです。
自分の真面目な生き方が、
子の代、
孫の代、
子孫の代に
報われるのだと信じて、
因果の法則を忘れずにいたいものです。
因果の法則を忘れると、
人も
弱肉強食の動物と同じになってしまいますから。
人としてありたいものです。