ただわが心を傷つけん事を恐れる

タイトルの言葉は、陽明学の創始者・王陽明の言葉と言われています。

彼は若いころ、それはそれは一生懸命勉強して、国家試験を受験したところ、不合格になった経験があるそうです。

まわりは彼の努力を知っていたので、どう言葉をかけていいか分からなかったそうです。それでも本当に親しい友人が声をかけると、

「試験に落ちたのは仕方がない。もう一度、勉強しなおさないとな」といった後、

「正直、今回の件は自分でも相当なショックを受けている。勉強をやり直さなければいけないが…」

と言い、

その気力が奮い立つのか?とタイトルの言葉で弱音?を吐いているのです。

誰でもそうでしょうが、

辛いこと、

苦しいこと、

逃げ出したいこと、

様々なことを経験します。

これらの経験で、自分は駄目だと、自分の心を傷つけてしまうのがいけないというのです。

自分の心を傷つけ、悲観してしまう。自分なんて駄目だと思ってしまう。

こうなることを彼は恐れるというのです。

様々な失敗を繰り返したり、

他人からの誹謗中傷を受けたり、

いろいろなことで少しずつ少しずつ心は傷ついていきます。

この蓄積で、自分は駄目だと心に刻印のようなものを刻んでしまうようになります。

こうならないように、お互い気遣い、助け合っていきたいものですね。

失敗はするものです。

これを面白がったり、中傷したり、することがないようにしていきたいものです。

相手の心を傷つけないように配慮して!

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