昨日の続き、二元論のことを書いていきます。
お題目信仰は、この二元論の立場をとらず、
私たち人間は、この世に生まれ、生き、死に、また生まれ変わるものとします。
つまりこの世から別の世界に往くことはない存在なのだとするのです。
そして、自分の人生での行いを元に、次のこの世での生活環境が決まるとします。
因果律ですね。
今の行いが、次のこの世での環境を良し悪しを決めるというのですから。
この世で良い行いをしたならば、
ご本佛が導く、広大な領域であるこの世のどこかで、今よりも良い生の環境に生まれ変わるのです。
逆も然り。
すべてご本佛の導きの中での出来事となります。
こうして、この世を、ご本佛の世界という本来の姿に戻すまで、
私たちの生まれ変わり、死にかわりは続くのです。
私たちのご修行です。
すでにこの世を去った人々、これから生まれるであろう人々も全てこのご修行をしているわけです。
本来の姿に戻すというご修行を!
ただ…、この本来の姿…、
天国や浄土と呼ばれるものとは違うと思っています。
今のこの世と大して変わりないのかと…。
良いことも悪いこともできるのだと知り、
その上で、みんなが誰もが少しでも過ごしやすくなるようにと
協力している、自省している
こんな世界ではないかと思っています。
二元論という衝撃的な言葉を知り、少し書いてみました。