お経に

心生大歓喜(心に大歓喜を生じて)

自知当作佛(自ら当に作佛すべしと知れ)

とあります。

この経文がとても好きなのです。

大きな喜びの心でもって、(この至らない自分が)仏様のようになれるのだと知らなければいけないとの教えです。

なんでもそうでしょうが、できないと思っているものが出来るようになることはあまりありません。できないと思ってしまっている以上、なかなか努力しようという気になりませんから。

また出来るようになるかもしれないけれど、相当、苦労するだろうと思っているものも、よほどの精神力がなければ大成しないでしょう。苦労することをあえてやろうという人間は少ないでしょうから。

そこで喜びの心が必要なのですね。

なんだか分からないけれど、心の底から湧き上がってくるプラスの感情。自分が仏に成れるのだとこのプラスの感情をもって気づくことができれば、自然と仏様と同じような考え方、生き方が出来るようになるのだというのです。

このプラスの感情の源泉は、きっと強い信心なのでしょう。仏様やその教えを学び、信じて、実行することで、自分を高めていく過程で、強い信心を手にできるようになるのだろうと思うのです。

決して、誰かの考えを鵜呑みにするのではなく、自分で聞き、考え、学び、また考え、実践してみることで、自らが納得する。そして自らが高まる。ここの強いプラスの感情が芽生えるのだろうと。

このプラスの感情を常時持てるようになりたいものですが…。なかなか…。

ちなみに、私の戒名はこの経文の「自知」をとってつけたのでした。

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