当教会が信奉する法華経。
この16番目のお経が如来壽量品(にょらいじゅりょうほん)といいます。
ここに仏教の創始者・お釈迦様の本当の姿が説かれています。
この教えによりますと、お釈迦様は永遠の昔にお悟りを開かれ、今も、これからもずっと私たちを教え導くのだそうです。
このお釈迦様を
久遠実成本師釈迦牟尼仏
と呼びます。
人間として生まれ、修業を積んで悟りを開かれたと思っていたお釈迦様が、実は久遠実成本師釈迦牟尼仏だったというのです。
そして久遠実成本師釈迦牟尼仏をご本佛といいます。
ご本佛は、様々な姿になって私たちを教え導きます。
例えば、阿弥陀様。
大日如来。
薬師佛。
様々な菩薩様も
もろもろの神様も
皆、ご本佛が姿を変えている、仮の姿なのだとします。
ただお釈迦様だけは、ご本佛がそのまま現れた姿です。私たちが生きるこの世を娑婆世界といいますが、この世に出られた仏様はお釈迦様だけです。ご本佛という仏様が仏様のままこの娑婆世界に出られた姿、これがお釈迦様なのです。
私たちの生きる娑婆世界では、ご本佛はお釈迦様として示現したのです。
別な世界では違うといえます。私はこのように考えているのです。
たとえば阿弥陀様。この仏さまは極楽浄土の仏さまです。だから極楽浄土では、ご本佛は久遠実成本師阿弥陀仏として示現しているのでしょう。こう信じています。極楽浄土の人々には、このように現れているのだと。
大日如来の世界も、薬師佛の世界でも、他の仏様の世界でも、ご本佛はその世界の縁ある仏として示現して教え導いて下さっているものと、私は思っています。
そして娑婆世界ではお釈迦様としてのご本佛だと信じるものです。
縁というのは、大切です。娑婆の仏教はお釈迦様によって始まったのですから、大きな縁のはず。
このように思うのです。
少し書いてみました。有縁の方々、何度も読んで腹落ちしていただければと願っています。