寿命は

いつのまにか100年と言われ始めました。

現実には、そこまで生きることは難しいのでしょうが…、

メディア発の情報ではこのように言われているようです。

私の小さなころには、人生80年と言われており、

織田信長は人生50年と舞ったといいます。

明治くらいまでの日本人の平均寿命は30歳くらいだったとか、ないとか…。

こう見てくると、ずいぶんと長くなったものです。

ここから、とんでもないことに

長生きリスク

なる言葉も聞くようになりました。

リスクという言葉は、不確実性という意味があるそうですが、

それでも恐ろしい言葉だと感じています。

だって人は誰でも年を取るのですから!

ここは必然なのです。

この言葉をよくとらえるならば、

体が動ける内から、心身の不調やお金の問題などで不確実性が顕著になる老後に備えていこう

ということでしょう。

確かに一理あるのでしょう。

でも人生はままならない。

このことはいつの時代でも一緒です。

誰でも人生という荒波にもまれて一生懸命です。

楽な人生など一つもない。

備えようとしてもそうできない状況になることなどいくらでもあると思うのです。

私は、こう思うのです。

このように苦労して

年を取った時、

リスク…。

どうなのでしょう。

たとえ一理も二理もあったとして、なんだかなと思ってしまいます。

リスクというのならば、

生きていくことほどのリスクはないでしょう。

だからこそ、個人の力で解決するのではなく、皆で協力するという考えを人間はもったのでしょう。

現役世代は

子供を守り、

老人を労る。

次世代が次の時代を作るのだと思い、

また

子供時代に受けた恩を返していくのだと思って。

そして自分もいずれ高齢者となり、

下の世代から労わられる。

こういう循環を理想としているのではないかと思うのです。

まあ、現役世代が社会において強い立場をもっていることが前提になるのでしょうが…。

法華経・お題目の教えでは、ご本佛の世界である「この世」に生まれてこられたこと自体を奇跡ととらえます。

生きることは大変ではありますが、奇跡でもあるのです。いずれ終わりを迎えるこの奇跡の時を共に大切にしていけるようになりたいものですね。

私も折り返し地点に達しました。ちょっと思ったことを書いてみたのでした。

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