はじめに
このページでは、妙心教会が信奉している法華経並びに日蓮大聖人の御書(著作)を書き下し文で紹介します。
古典ともいうべき古い文章ですから、読んですぐに理解することは難しいと思いますが、それでも一度は読んでみるという経験は大切だと考えます。
なぜなら、分からないなりに読んでみるという経験が教えそのものに触れるための第一歩となるからです。
何事も最初は分からないもの、うまくいかないものです。分からないだろうから、うまくいかないだろうからと、やる前から諦めてしまえば、何も始まりません。始めなければ、何かを手にすることは不可能です。
妙心教会は、とにかく多くの人に法華経・日蓮大聖人の教えに触れていただくきっかけを作りたい。こう考え、ここに書き下し文を掲載していくことにいたしました。
ご一読いただければ、幸いです。
妙心教会
法華経
法華経の正式名称は、妙法蓮華経といいます。仏教経典の中、最も優れた教えであるとして、諸経の王と言われています。
法華経を中心にして、数多くある仏教経典は一つにまとまり、真の一大仏教として真価を発揮するというのです。
ちょうど会社組織のようなものでしょうか?会社組織には組織を代表する社長がいて、その下に重役、部課長、社員がいます。社長の考え(運営方針)の下、部下が一丸となって実行していくことで、力強い組織となります。
仏教も同じです。銘々好きな経典を信仰するのではなく、仏教経典の中心となる思想は何か?を知り、これを基にして他の経典の教えの真の実力を発揮させていく。こうなっていくべきだと法華経は説いているようです。
法華経には、本編である妙法蓮華経の他、専門用語で開結(かいけつ)と呼ばれる前後に一つずつ経典があります。最初が無量義経(むりょうぎきょう)、法華経の後にあるのが観普賢菩薩行法経(かんふげんぼさつぎょうぼうきょう)です。論文などでいうところの前書き、後書きにあたるものでしょうか?こちらも載せていきます。
無量義経 |
妙法蓮華経 |
観普賢菩薩行法経 |
日蓮大聖人御書
日蓮大聖人は、法華経を全仏教経典の最高・最勝の教えと信じ、この教えにより全仏教を統一し一大仏教、ひいては全宗教思想を統一した一大宗教思想の実現を掲げ、これに全生涯を費やした方だと理解しています。法華経を中心思想にした仏教思想・宗教思想の統一を目指したのだと。
ここでは五大部と呼ばれる大聖人の教えの核となる御書の書き下し文を掲載していきます。それぞれ立正安国論・開目抄・勧心本尊抄・撰時抄・報恩抄の五つです。