無量義経は、三つの章で成り立つ経典です。
一つ目が徳行品(とくぎょうほん)。経典の説き手であるお釈迦様の徳を讃嘆しています。
二つ目が説法品(せっぽうほん)。無量義経の中核をなす部分です。様々に説かれている教えも、元を辿っていけば一つの核になる教えがあると説いています。この核なる教えからたくさんの教え・思想が生まれているのだと。そしてこの核なる教えの存在をほのめかしておいて、その内容には触れていません。内容は法華経によって解き明かされます。これは無量義経が法華経の前座に位置する教えだからです。
最後が十功徳品(じゅっくどくほん)。核なる教えから様々、たくさんの教えが生まれたことを信じることができたならば、10の素晴らしい功徳を手にできると説きます。そして一々にその功徳を詳しく解説しています。