不思議な仏縁

今日、明日は台風が接近するとかしないとか…。十分にお気をつけ下さい。

今日は当教会のことを書いてみたいと思います。当教会を作ったのは、私の師父・一乗院日皇上人です。私とは、実に年の差・54才!!大正生まれの師父です。

上人は、埼玉県の農家の長男だったそうです。どういう訳か、農家を継ぐことなく、いろいろな仕事をしていたようですが、ある時、日蓮宗の総本山・身延山久遠寺の法主猊下・日静上人の弟子となり、僧侶となったみたいです。何故そうなったのか?聞く前に遷化してしまいましたので、詳しくはわかりません。ただ不思議な仏縁だよ、といったことを言っていたことを思い出します。

僧侶になり、東京は台東区の集合住宅の一室で、妙心教会は産声をあげました。昭和30年台の話です。私の小さい頃には、竹ノ塚にも当時の父の活動を知っている人がいて、法服を着て、自転車を乗り回して、ほうぼうの家に出向いていたと聞いています。師父は、教会に人を呼ぶのではなく、自分から伺って、相談に乗ったり、回向や祈願・祈祷するというスタイルで布教活動をしていました。これは妙心教会が竹ノ塚を拠点にしてからも同じで、終生一貫してこのスタイルを保ちました。

今の竹ノ塚に拠点を移したのは、昭和42年のこと。これは当教会で今の使っている仏具に「開堂記念昭和42年」と書かれているので確かです。自ら身銭を切り当地を買い、その土地建物を抵当に入れての開堂でした。勇気があるな〜とつくづく思います…。

性格は、頑固!それでいて繊細。でも不思議と人が寄ってくる魅力を備えた人物。こう思っています。ちょっとしたカリスマ性があったように思います。

いわゆる「拝み屋・祈祷師」と呼ばれる活動をしていました。今では怪しい仕事と思われてしまいますね。近づきたくないと思われる方もいらっしゃることでしょう。でもちょっとまって下さい。私が思うに、困った人の悩みを聞き、解決策を提案し、祈祷をして、これから仏神に見守らていくからもう大丈夫と送り出す。こういう勇気づけというのでしょうか?こういう仕事をしているのが本当の拝み屋・祈祷師です。だから一種のカウンセリングといってもいいのかもしれません。医者に直らないと言われている病気が絶対治ると祈祷する祈祷師や、怪しいお告げをするものと一緒にしないでほしいものです。もちろん、師父にこういう怪しい部分がまったくなかったかといえば、そうとは言えません。一種の神秘性というものが拝み屋・祈祷師には絶対に必要でしょうから!

政治家から芸能関係、企業の経営者などいろいろな人の相談にのっていました。やっぱりカリスマ性があったのでしょうね。

このような活動が実り、昭和60年台に長野県黒姫というところに「日皇寺」というお寺?修行道場?建立します。ご信者さまや有縁の人をつれていき、お題目修行をみっちりとさせるといった使い方をしていたようです。近くに野尻湖という化石発掘で有名な湖があったり、スキー場があったりしたので、修行に来た人も修行だけでなく、観光も楽しめたようです。私も小さい時、よく連れて行ったものです。ちなみに・・・今は潰れています。

そんなこんなで平成2年、70歳で遷化されます。不思議な仏縁に会い、坊主として、自分の布教スタイルを確立して、一心に頑張り通した人生。端から見ていた私にはそう思えます。いろいろあっただろうし、師父の性格からして反発を買うようなこともあったと思うのです。それでも集合住宅の一室からはじめ、一軒家だけれど拠点を定め、その上、修行道場まで立ててしまったのです。なかなか出来ることではない!!!私はこう思い、坊主の先輩としてすごいなと正直に思うのです。

 

師父を思うと、私には彼のようなカリスマ性がないなとつくづく思います。だから師父が作ったこの教会を師父と同じようなやり方で運営はできません。この教会に来られるのは、拝み屋・祈祷師として頼ってこられる方がほとんどだと言うのに、です。

でも私には私のやりかたがあります!それはまず私が信仰して、その信仰体験を通して、人々の相談にのっていくというもの。私がいろいろなことに躓きながら生活し、信仰を使って精神的な安心を得ていく。この過程を相談される方に伝えていければと思うのです。信仰を神秘なものとせず、普通の生活の中に活かせていきたい。こう思っています。

だからご信者様や有縁者の方には、まずお題目を一緒に唱えてみて下さいとお声をかけさせていただいています。ご自分で当教会に来て、御本尊の前で正しく座り合掌して、南無妙法蓮華経と唱えてみて下さいといっています。ここから全てが始まるのだと!!

 

私にどれだけのことができるかわかりませんが…、一緒にお題目を唱えさせて頂き、すこしでも精神的な安寧を得て頂ければと願っています。このようなスタイルで、妙心教会をこれからも運営していくつもりです。ご気軽にご相談頂ければ幸いです。

 

今日は早いもので生まれて44年目を迎えました…。今の自分を思い、そして師父の偉大さを思って、少しばかり、当教会のことを書いてみました。

 

最後までお読み下さり、本当にありがとうございました。

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