通夜葬儀の流れ② 

通夜

お通夜は、葬式の前日の夜行う宗教儀式です。

昔は、通夜の漢字通り、夜を通して行ったようです。遺族・坊主がご遺体が安置されている所に夜を徹していたのです。遺族はお線香を絶やさないようにしながら、弔問に来た人々をもてなします。坊主はお経を夜を徹してあげたのです。時々休んで、遺族にお話をしながら。
今では、このような通夜をすることは、ほとんどありません。まったくないと言ってもいいかもしれません。

通夜という宗教儀式は、故人の霊魂が旅立つ際の安心を与えることにあると考えています。

枕経で、どうやら自分は死んだのだと理解した故人の霊魂。でも心配があるのです。それは自分がいなくなった後の家族(遺族)が大丈夫なのかということ。仲違いしないか?ちゃんとやっていけるのかどうか?自分がいなくても大丈夫なのかどうか?このようなことが気になっているのです。そしてご遺族の周りをウロウロしながら、観察しているのです。

通夜というのは、この故人の霊魂に対して、もう大丈夫!旅立ってくださいと示す儀式です。

通夜葬儀という宗教儀式は、なにかと大変です。いろいろな準備があり、とにかくやらなければいけないことがたくさんあります。これらのことをご遺族で協力しあってやり遂げる。争うことなく、きちんとこなす。弔問に訪れた方々をきちんともてなす。通夜という宗教儀式をきちんと行い、その中でもう大丈夫だと故人に伝える。こういう姿を見ることで、故人の霊魂は、ああ、自分がいなくても大丈夫だな。旅立とうと安心できるのです。

故人の霊魂は、夜が明けると共に旅立つ覚悟が定まると言います。通夜が夜を徹して行われた由来でしょう。

通夜は、故人が安心して旅立てるようにするための重要な宗教儀式なのです。