この世は苦である。このことを受け入れることが大切であると仏様はおっしゃたのです

巨大な台風が迫っています。危険な地域の方はとにかく命を守る行動をしておきましょう。そして…後は何事もなく台風が通り過ぎるのを待つだけです。

自然が一度猛威を振るうと、私たち人間にできることはあまりにも少ないです。やることをやったら、あとは自然の力に身を任せるしかないのです。

仏様の悟りも似ていると考えています。

仏様は、この世は苦であると悟りました。苦とは、生き生きした若葉が時の経過とともに必然的に枯れていく様子を示した感じです。つまり私たちが普段何かに直面して苦しいと感じる、あの苦ではなく、時の経過とともに変化せざるを得ない様子を苦と表しているのです。

このような苦は、もう私たちの力ではどうしようもありません。台風の上陸をどうすることもできないのと同じです。

仏様はそこでこのような苦を受け入れるしかないと説いたのです。時と共に変化することにより私たちは誰でも例外なく宙ぶらりんな存在となります。根っこのない、一つに定まらない、このような存在となります。

どういうことか?時の変化と共に、子供だった自分が大人となり、親となっていきます。新社会人だったものが中堅となり、部下を持ち、責任が増えてきます。同じ自分なのに、生きて時間が経過することで、立場など変わっていきます。一緒に過ごす周りの環境も様変わりします。時の変化は私たちを一つのところにとどめておいてくれないのです。一つのところにいられないことが、私の考える、根っこのない、宙ぶらりんの存在ということです。

自分はこのような常に変化する存在だと受け入れよと仏様は説きます。仕方のないことに抗ってはいけないというのです。自分とは時とともに変化するものだ。この世も一緒だ。つまりこの世は全て苦だと受け入れ、その上でやれることをやりながら生きていくようにしなさいと説くのです。

このような生き方が出来れば、私たちが感じる普通の苦しみというものはなくなるとおっしゃっています。私たちの感じる苦しみは、変化することに抗うことにより起こっているからだというのです。

難しいですね…。でも私は本当にそうだなと思うのです。すこしでもこの教えを自分に取り込み生きていけるようになりたいと考えています。

台風で被害が出ませんようにとお祈り申し上げます。最後までお読みくださり、ほんとうにありがとうございました。