やっぱり大切だと思った「枕経」

10月は、珍しく当教会の有縁の方(※他のお寺のお手伝いではない)の通夜葬儀が続きました。生前から知っている方の通夜葬儀はお手伝いのそれとは違います。

このように書くとお手伝いの時はどうなの?と思われるかもしれません。決して一生懸命していないわけではないのです。しかし生前から知っている人、一緒にお題目を唱えてきた方と、今まで一度もお会いしたことのない方とでは通夜葬儀への心の向き方が自ずと違ってしまいます。

まずご家族の関係が分かっています。そこからどれくらい悲しいかも想像できます。

だからご縁のある方の通夜葬儀をさせていただくときには必ず枕経というものにお伺いしています。

枕経とは、死亡が確認され自宅にご遺体が戻ってきてすぐに行うお経です。今ではあまりやりませんが、このお経がとても大切だと思っています。

なぜなら枕経は死者が自分は死んだのだと分からせるためのお経という意味付けが出来ます。死者に自分が死んだのだと受け入れさせるためのお経ということです。

それともう一つ重要な意味が!それはご家族の心の動揺を少しでも緩和するというもの。お経をあげ、ご家族のお話(故人との思い出話)を聞かせていただくのです。この聞かせていただいたお話と生前の故人様とのお付き合いをもとに戒名や引導文を作成しています。

この頃は、葬儀場などの関係で、通夜葬儀が故人の死亡から一週間以上後に行われることが多くなりました。一週間以上も死者に対する儀式ができないとなると、ご家族の気持ちはどうなのかと思うのです。これからの時代、枕経は絶対に必要だなと思った次第です。

最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。