お話: お題目の三つの視座について

宗祖・日蓮大聖人の教えは法華経・お題目信仰です。

南無妙法蓮華経と声に出して唱えるご修行をすることで、私たち凡夫は成仏できる。…ちょっと違うかもしれません。むしろ、仏としての覚悟を取り戻すことができるといった方がしっくりくるように思います。仏になるのではなく、仏としての覚悟を取り戻すのだと。

このお題目には、三つの重要な視座があります。三大秘法と呼ばれるものです。本門の本尊・本門の題目・本門の戒壇をいいます。

本門の題目は、個人の仏としての覚悟を取り戻すことに

本門の本尊は、世界全体の仏としての覚悟を取り戻すことに

そして本門の戒壇は、個々人の意思を世界全体に示す働きをする国の、仏としての覚悟を取り戻すことに

それぞれ割り当てられています。

つまり個々人が正しく思考し、その意思をきちんと国の中枢権力に反映させていく。このようになった国が、世界全体に働きかけていく。こうなることで世界全体が仏としての自覚を取り戻すようになると、日蓮大聖人はおっしゃっているのだと理解しています。

拙い話ですが、お聞きいただければ幸いです。

0
1