ドタバタ顛末記 : 死者のための宗教儀式は大切だ、と信じてます

坊主をしていますから、通夜葬儀といった死者のための宗教儀式に普通の人より多く携わります。

昨今では、この儀式をいらないという方も多くなっているようです。

私は、坊主ということもあるでしょうが、母を亡くした経験からも大切だと信じるものです。母のことを知っている人と共に悲しみなどの感情を共有しつつ儀式をすることで、なんとなく心が楽になったような気がしたのです。自分だけではないのだと。

仏様という超越者に故人のことをお願いするという意味合いもあります。故人の次の生が、もっともっと良いものになりますようにと超越者である仏様に頼るのです。こうすることで、あまりにも大きく、とても返すことのできない故人への恩を少しでも返していこうとするのです。…気持ちの問題ですが…。

儀式ですから、気持ちの問題です。やる必要はないと考えることもできます。でも故人に返せないほどの恩があると思うならば、こういう儀式を営んで、気持ちの上でも、その恩に報いるようにしてみてもいいと思っています。

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