宗教の「宗」という漢字は、もともとはどうだったのか?を表したものと考えています。
私たち人間を含むこの世のすべてが、もともとどうだったのか?
これにどうこたえるか。科学などの学問をふくめ、さまざまな宗教がそれぞれにこたえています。
科学ならば、ビックバーンでしょう
キリスト教などの一神教ならば、全知全能の創造神となり、
仏教ならば、絶対の真理を悟った覚者となるでしょう。あるいは絶対の真理そのものを指すかもしれません。仏教では絶対の真理とこれを悟った覚者は一体ですから。
学問の答えは置いておき、宗教では一番尊いものになります。
この尊いものに従って、導かれ、救われるのです。
ただこの尊いものが、私たちの現実に介入してくることがほとんどないのです…。困ったとき、苦しい時など、いつでもその偉大な力を発揮して助けてくれればいいのですが…。
がんばれよと、ただ見守るだけです。
親がある程度大きくなった子供に接する態度です。自分でやってみな。もうできるはずだからと。
子供は、このような親からの絶対的な信頼を力にして、前に進んでいくのです。自分で難題を克服していくのです。
宗教を信仰するって、こういうことだと考えます。
自分を信頼して、大丈夫と常に言ってくれる存在。こういう存在を認めれば、苦しい時でも、少しは頑張ってみようという気持ちになれるのではないかと思うのです。
つらいな、助けてよと愚痴を言いつつも(苦笑)…。