当教会の本堂には、大国天神様がお祭りされています。
大黒様は、福の神といわれています。
確かに福の神なのですが、それよりも努力・前向きになる力を与えてくれる神様だと考えています。
当教会の宗派では、大黒様は黒くしてお祀りします。
これは、汗水たらした労働で、体が埃まみれになっていることを表します。仕事・労働をする人間の大変さを示すお姿です。
大きな袋を背負っています。この袋の中には大変重たいものが入っています。それはなにでしょうか?「責任」だといわれています。この袋を決して離すことをしません。ぐっと握り続けています。やるべきことをやり遂げるお姿です。
打ち出の小槌を持っています。この小槌は幸福をもたらすとされています。その通りです。なぜなら、小槌は叩けば「コツコツ」と音を立てるのです。急がず慌てず、コツコツ、一歩一歩物事を進めていく姿です。
前を向いて笑顔です。辛い労働をしているのにもかかわらず、まっすぐ前を向いて笑顔なのです。どんな状況に置かれても希望を失わないことを表しています。
足の下に俵があります。俵は富・幸福の象徴です。大黒様は足の下にある俵に気づきません。変な計算などせず、今やるべきことに集中しているお姿といえます。
辛い状況でも希望を失わず、責任を放棄せず、コツコツ一歩一歩、今に集中して最善を尽くしていくならば、自然と、知らない内に富や幸福はついてくるという教えです。
大黒様が福の神だというのは、以上のお姿からわかります。
このお姿にあやかって、私も生きていきたいと思うのですが…、なかなか(苦笑)
まだまだまだまだの、半人前です…。