人と会った時、頭を下げる(礼をする)ということはよくあります。
私は電話で話しているときも、気づくとこれをしている時があります。
皆様はどうでしょう?
ただ、この頭を下げる(礼をする)という行為。心からやっている時と、ただ形としてやっている時があると思うのです。
皆様もご自分を省みると、どうでしょうか?
頭を下げる(礼をする)対象が、自分より格上とか、優れているとか、尊敬する存在だとしたら、自然に心と行為が一体化した礼になるはずです。
反対にそう思わないならば…、ただ頭を下げる行為となっているのではないでしょうか?
宗教儀式、例えば通夜葬儀・年回忌もおなじですね。
日本の伝統だからやらざる得ないと行うか、それとも故人の為にと思って行うか。心持によって儀式の価値が違ってしまいます。
もうこの世にいない故人に対して何かするには、心で思い、それを形に表す儀式しかありません。
つまり故人への感謝などの気持ちがあってこそ儀式になるはずです。
伝統的な風習だからやらなければいけないと思って行うのでは行うこと自体が億劫になるでしょう。不満も出るというものです。
故人に対する感謝の気持ちを表したい。この気持ちを表現したい。こう思った時、通夜葬儀・年回忌法要などの宗教儀式が真の価値あるものとして行えるのだと思います。
より良く宗教儀式をやっていきたいものです。
もちろん、私のような立場の者は皆様に儀式が価値あるものと思っていただけるよう努力・精進しないといけないですが。
…中途半端な自分がいるようです…