泥沼でこそ
美しく咲くといいます。
日本庭園などに行くと、
池の中に
蓮の花が咲き誇っていることがあります。
何とも言えない美しさです。
この蓮華、
仏様の花としても有名です。
仏像を見ると、
大概、蓮の花の上にいます。
蓮の花は、
泥沼のような
善悪が混ざり合い、
どっちに転ぶか分からない
この世の姿を現します。
このような状態のこの世において、
ここに根を張りつつ、
決して時流に流されることなく、
人として
真っ当に生きていける存在。
これが仏さまです。
私たち仏教徒も
ここを最終目的としています。
つまり
様々なことが日々刻々と起こるこの世の中で、
この世はこういうものだと知って、
決して悲観せず、
時流にのまれず、
人として真っ当に生きられるようになった存在。
こういう人を仏というのです。
ここを私たちは目指すというわけです。
蓮華のように、泥沼でこそ美しく咲こう!
このようなメッセージなのでしょう。
ついつい流されてしまいますが…。
でも最後の最後のラインだけは
流されることなくいきたいものです。