常に大衆の中に在って我等を毀(そし)らんと欲するが故に、国王・大臣・婆羅門(ばらもん)・居士(こじ)及び余(よ)の比丘衆に向って誹謗(ひぼう)して我が悪を説いて是れ邪見の人、外道(げどう)の論議を説くと謂(い)わん。
我等、仏を敬うが故に悉(ことごと)く是の諸悪を忍ばん。斯れに軽(かろ)しめて汝等(なんだち)は皆是(みなこ)れ仏なりと言われん。此の如き軽慢(きょうまん)の言(こえ)を皆当に忍んで之を受くべし。
濁劫悪世(じょっこうあくせ)の中には多く諸の恐怖(くふ)あらん。悪鬼、其の身に入って我を罵詈毀辱(めりきにく)せん。我等、仏を敬信(きょうしん)して当に忍辱(にんにく)の鎧(よろい)を著(き)るべし。是の経を説かんが為の故に、此の諸の難事を忍ばん。
我、身命を愛(あい)せず。但(ただ)無上道を惜(おし)む。我等、来世に於て仏の所嘱(しょぞく)を護持(ごじ)せん。