妙心教会に通夜葬儀・年回忌などをご依頼いただく時の留意点

妙心教会は法華経・お題目信仰の仏教寺院です

妙心教会では、死者・ご先祖への弔いには「同じ信仰を共有すること」が不可欠だと考えています。なぜなら、信仰する教えにより「死者の魂の救済法」が違っているからです。たとえば、ある教えでは「生きている間に仏の御名を唱えれば、死後、その仏の浄土に生まれ変われる」と魂の救済を示します。ある教えでは、「この世のすべてをもって実態とする仏と信仰・修行により一体化すること」が魂の救済だと示します。

このように信仰するものによって救済法が違っているのです。だからAの信仰をしている方がBの信仰を持つお寺で通夜葬儀・年回忌をしても意味があまりないと考えます。

もちろん、違う信仰のお寺で宗教儀式をすることで、その方の信仰が移ることはあり得るでしょう。しかし、日本は先祖代々の宗旨というものが存在しており、自分の家族の宗教儀式を代々の宗旨以外でやることはほぼ皆無といえないでしょうか?

また先祖代々の宗旨があり、菩提寺もあるが信仰はしていないという方もいらっしゃるでしょう(否、むしろ大部分がこのような状態と感じています)。しかしそれでも縁の深さは他の宗旨より深いはずです。

以上から妙心教会では、死者の弔いは先祖代々の宗旨で行った方が無難だと考えます。

ですから、当教会で通夜葬儀・年回忌などをお受けするのは、法華経・お題目の教えを信じる方が第一の対象と明言しておきます。ここご注意いただきたいのは、当教会と同じ宗旨でも菩提寺をお持ちの方は、まずそちらと話し合っていただきたいということです。これは同じ宗旨を持つお寺同士のいざこざへと発展しかねない問題ですので…。

また宗旨も菩提寺もないという方は、法華経・お題目の信仰で死者の弔いをしていこうとお考えならば、ご相談ください。

弔いは、正式な手順に則って行ないます

現代では「一日葬」などという簡略した弔いが増えています。時代のニーズと言ったらそれまでですが、大切な家族が亡くなった時、たった一日ですべてが解決するものなのでしょうか?

当教会では、通夜葬儀という宗教儀式は、死者の魂が生前の罪福を清算し、真っ白になり来世に生まれ変わるためのものと考えています。

そのために、「枕経・通夜・葬儀・初七日~四十九日(百か日)・埋骨」と正式な手順が定められています。この期間が遺族にとって正式の喪であり、善行を心掛けることで死者の魂への追善となるのです。この追善が、善悪共に作りながら生きざるえない人間という存在の死後の救済となっていくのです。

正式な手順に従い、時間をかけて喪に付す。このようにしないことには、死者の魂は救われないのではないでしょうか。当教会では、出来る限りこの手順に則って通夜葬儀を行っています。

当教会に通夜葬儀・年回忌をご依頼の時は、このことをご了承くださいませ。

布施はご修行、少なすぎず、多すぎず

当教会では、お布施はいくら?とご相談いただいても「お志で」としか答えません。つまりいくらと妙心教会から提示することはないということです。

多くいただけるものでしたら、教会運営上、喜ばしいことですが…、お布施はご修行だと仏教でははっきり定まっているので、そういう訳にはいきません。

お布施は「中道」を心掛け、お志で納めてください。中道というのは、ご自分の生活レベルに照らして、無理をすることなく、また得したな、ラッキーと思うことなく、正直な気持ちで熟慮し、納めることが出来る額ということです。

お題目を唱えていただきます

当教会で通夜葬儀・年回忌を行う場合は、必ず式中、お題目を声に出して唱えていただきます。なぜなら、お題目を声に出して唱えること、これが死者への弔いとなるからです。法華経・お題目の教えは、このような信仰なのです。

ですから、当教会では、からなずお題目を唱えていただくよう働きかけていきます。このことは必ずご納得の上で、ご相談ください。