序品第一

その時に文殊師利、弥勒菩薩摩訶薩、及び諸の大士に語らく、

善男子等、我が惟忖(ゆいじゅん)するが如き、今、仏世尊、大法を説き、大法の雨を雨(ふ)らし、大法の螺(かい)を吹き、大法の鼓(つづみ)を撃ち、大法の義を演べんと欲するならん。

諸の善男子、我、過去の諸仏に於て、曽(かっ)て此の瑞を見たてまつりしに、斯(こ)の光を放ち已(おわ)って、即ち大法を説きたまいき。

是(こ)の故に当に知るべし。今、仏の光を現じたもうも亦復(またまた)是(かく)の如く衆生をして咸(ことごと)く一切世間の難信の法を聞知することを得せしめんと欲するが故に、斯の瑞を現じたもうならん。