諸の善男子、過去無量無辺不可思議阿僧祇劫の如き、その時に仏有(いま)す。日月燈明(にちがつとうみょう)如来・応供(おうぐ)・正徧知(しょうへんち)・明行足(みょうぎょうそく)・善逝(ぜんぜい)・世間解(せけんげ)・無上士(むじょうち)・調御丈夫(じょうごじょうぶ)・天・人・師・仏・世尊と号(なづ)く。
正法を演説したもうところ、初善(しょぜん)・中善(ちゅうぜん)・後善(ごぜん)なり。其の義深遠に、其の語巧妙に、純一無雑(じゅんいちむぞう)にして、具足清白梵行(ぐそくしょうびゃくぼんぎょう)の相なり。
声聞を求むる者の為には応(おう)ぜる四諦(したい)の法を説いて、生・老・病・死を度(ど)して涅槃を究竟(くきょう)せしめ、
辟支仏(ひゃくしぶつ)を求むる者の為には応ぜる十二因縁の法を説き、
諸の菩薩の為には応ぜる六波羅蜜を説いて、阿耨多羅三藐三菩提を得せしめ、一切種智を成ぜしめたもう。