その時に四部の衆、日月灯仏の大神通力を現じたもうを見て、其の心、皆、歓喜して、各々に自ら相(あい)問わく。是の事、何の因縁ぞ。天・人、所奉(しょぶ)の尊、適(さだ)めて三昧従り起ち、妙光菩薩を讃めたまわく。汝は為れ世間の眼なり。一切に帰信せられて 能(よ)く法蔵を奉持(ぶじ)す。我が所説の法の如き、唯、汝のみ能く証知せり。
世尊、既に讃歎し、妙光をして歓喜せしめて是の法華経を説きたもう。六十小劫を満てて 此の座を起ちたまわず。説きたもう所の上妙の法、是の妙光法師、悉く皆能く受持す。
仏、是の法華を説き、衆をして歓喜せしめ已って、尋(つ)いで即ち是の日に於て、天・人衆に告げたまわく。諸法実相の義、己に汝等が為に説きつ。我、今、中夜に於て当に涅槃に入るべし。汝一心に精進し、当に放逸(ほういつ)を離るべし。諸仏には甚だ値いたてまつり難し。億劫に時に一たび遇いたてまつる。