世尊の諸子等(しょしら)、仏、涅槃に入りたまわんと聞いて、各々に悲悩(ひのう)を懐(いだ)く。仏、滅したもうこと一(い)と何(なん)ぞ速(すみや)かなる。
聖主法の王、無量の衆を安慰(あんに)したまわく。我、若し滅度しなん時、汝等(なんだち)、憂怖(ふい)すること勿(なか)れ。是の徳蔵菩薩、無漏実相(むろじっそう)に於て、心、已に通達することを得たり。其れ次に当に作仏すべし。号を曰(い)って浄身と為(なづ)けん。亦、無量の衆を度せん。
仏、此の夜滅度したもうこと、薪尽きて火の滅(き)ゆるが如し。諸の舎利を分布して、無量の塔を起つ。
比丘・比丘尼、其の数恒沙の如し。倍復(またまた)精進を加えて、以て無上道を求む。