授記品第六

国を光徳(こうとく)と名(なづ)け、劫(こう)を大荘厳(だいしょうごん)と名けん。仏の寿(じゅ)は十二小劫(じゅうにしょうこう)、正法(しょうぼう)、世に住すること二十小劫(にじゅっしょうこう)、像法(ぞうぼう)、亦(また)住すること二十小劫ならん。

国界厳飾(こっかいごんじき)して、諸の穢悪(えあく)・瓦礫(がりゃく)・荊棘(ぎょうこく)・便利(べんり)の不浄(ふじょう)なく、其の土、平正(じょうじょう)にして、高下(こうげ)・坑坎(こうかん)・堆阜(たいふ)有(あ)ることなけん。瑠璃(るり)を地と為(な)して宝樹(ほうじゅ)行列(ぎょうれつ)し、黄金(おうごん)を縄(なわ)と為(な)して以(もっ)て道(どう)の側(ほとり)を界(さか)い、諸の宝華(ほうけ)を散(さん)じ、周徧(しゅうへん)して清浄(しょうじょう)ならん。

其の国の菩薩、無量千億(むりょうせんのく)にして、諸の声聞衆(しょうもんしゅう)、亦復(またまた)無数ならん。魔事(まじ)有ることなけん。魔及び魔民ありと雖(いえど)も、皆、仏法を護(まも)らん。