爾の時に世尊、諸の大弟子の心の所念(しょねん)を知しめして、諸の比丘に告げたまわく、
是の須菩提(しゅぼだい)は当来世(とうらいせ)に於て、三百万億那由佗(さんびゃくまんのくなゆた)の仏を奉覲して、供養・恭敬・尊重・讃歎し、常に梵行を修し、菩薩の道を具(ぐ)して、最後身に於て仏に成為(な)ることを得ん。
号を名相(みょうそう)如来・応供・正徧知・明行足・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊といわん。劫を有宝(うほう)と名け、国を宝生(ほうしょう)と名けん。其の土、平正にして頗梨(はり)を地と為(な)し、宝樹荘厳(ほうじゅしょうごん)して、諸の丘坑(くきょう)・沙礫(しゃりゃく)・荊棘(ぎょうごく)・便利の穢(けがれ)なく、宝華(ほうけ)地に覆(おお)い、周徧(しゅうへん)して清浄ならん。