無量の衆生、阿羅漢果を得、無数の衆生、辟支仏(ひゃくしぶつ)を悟り、不可思議(ふかしぎ)の衆生、菩提心(ぼだいしん)を発して不退転に至らん。
仏、諸の比丘に告げたまわく、未来世の中に若し善男子・善女人あって、妙法華経の提婆達多品を聞いて、浄心(じょうしん)に信敬(しんきょう)して疑惑を生ぜざらん者は、地獄・餓鬼・畜生に墮(お)ちずして十方の仏前に生ぜん。所生の所には常に此の経を聞かん。
若し人天(にんでん)の中に生るれば、勝妙(しょうみょう)の楽(らく)を受け、若し仏前にあらば蓮華より化生(けしょう)せん。
時に下方(げほう)の多宝世尊の所従(しょじゅう)の菩薩、名を智積(ちしゃく)という。多宝仏に啓(もう)さく、当に本土に還りたもうべし。