若し人、散乱の心に乃至一華を以て画像に供養せし、漸(ようや)く無数(むしゅ)の仏を見たてまつりき。
或(あるい)は人あって礼拝し、或は復但(またただ)合掌し乃至一手を挙げ、或は復少し頭(こうべ)を低(た)れて此れを以て像に供養せし、漸く無量の仏を見たてまつり、自ら無上道を成じて広く無数の衆を度し、無余涅槃(むよねはん)に入ること、薪、尽きて火の滅ゆるが如くなりき。
若し人、散乱の心に塔廟(とうびょう)の中に入って、一(ひと)たび南無仏と称(しょう)せし、皆、已に仏道を成じき。
諸の過去の仏の、現在或は滅後に於て、若し是の法を聞くこと有りし、皆、已に仏道を成じき。