善男子、第五にこの経の不可思議の功徳力とは、
もし善男子、善女人(ぜんにょにん)、もしは仏の在世、もしは滅度の後に、それ是の如き甚深無上大乗無量義経を受持し読誦し書写することあらば、
この人、復、具縛(ぐばく)煩悩にして、未だ諸の凡夫の事を遠離すること能わずといえども、しかもよく大菩薩の道を示現し一日を演(の)べて以て百劫(ひゃっこう)となし、百劫を亦よく促(ちじ)めて一日となして、彼の衆生をして歓喜し信伏せしめん。
善男子、この善男子、善女人は譬えば竜子(りゅうし)が始めて生まれ、七日にして即ち、よく雲を興 (おこ)し、亦、よく雨を降らすが如し。
善男子、是をこの経の第五の功徳不思議の力と名づく。