迦葉、当に知るべし。如来も亦復(またまた)是(かく)の如し。世に出現すること大雲の起(おこ)るが如し。大音声(だいおんじょう)を以(もっ)て普く世界の天・人・阿修羅に徧(へん)ぜること、彼(か)の大雲の徧(あまね)く三千大千国土に覆うが如し。
大衆の中に於て是の言(ことば)を唱(とな)う、我は是れ如来(にょらい)・応供(おうぐ)・正徧知(しょうへんち)・明行足(みょうぎょうそく)・善逝(ぜんぜい)・世間解(せけんげ)・無上士(むじょうじ)・調御丈夫(じょうごじょうぶ)・天人師(てんにんし)・仏(ぶつ)・世尊(せそん)なり。
未(いま)だ度(ど)せざる者は度せしめ、未だ解(げ)せざる者は解せしめ、未だ安(あん)ぜざる者は安ぜしめ、未だ涅槃(ねはん)せざる者は涅槃を得せしむ。今世(こんぜ)・後世(ごせ)、実(じつ)の如く之を知る。我は是れ一切知者(いっさいちしゃ)・一切見者(いっさいけんしゃ)・知道者(ちどうしゃ)・開道者(かいどうしゃ)・説道者(せつどうしゃ)なり。汝等、天・人・阿修羅衆(あしゅらしゅう)、皆、此(ここ)に到るべし、法を聞かんが為の故に。爾の時に無数千万億種(むしゅせんまんのくしゅ)の衆生、仏所(ぶっしょ)に来至(らいし)して法を聴く。