見宝塔品第十一

是の時に諸仏、各、宝樹下に在して師子座に坐し、皆、侍者を遣(つか)わして釈迦牟尼仏を問訊(もんじん)したもう。

各、宝華を齎(も)ち掬(きく)に満(み)てて、之に告げて言わく、善男子、汝、耆闍堀山(ぎしゃくせん)の釈迦牟尼仏の所に往詣(おうけい)して我が辞(ことば)の如く曰(もう)せ、少病少悩(しょうびょうしょうのう)、気力安楽(けりきあんらく)にましますや。及び菩薩・声聞衆、悉く安穏なりや不やと。

此の宝華を以て仏に散じ供養して、是の言(ことば)をなせ、彼の某甲(それがし)の仏、此の宝塔を開かんと与欲(ほっ)すと。諸仏使を遣わしたもうこと、亦復、是の如し。