爾の時に四部の衆・比丘・比丘尼・優婆塞(うばそく)・優婆夷(うばい)・天・龍・夜叉・乾闥婆(けんだつば)・阿修羅・迦楼羅(かるら)・緊那羅(きんなら)・摩睺羅伽等(まごらがとう)の大衆、舎利弗の仏前に於て阿耨多羅三藐三菩提の記を受くるを見て、心大に歓喜し踊躍(ゆやく)すること無量なり。各々(おのおの)に身に著(き)たる所の上衣(じょうえ)を脱いで以て仏に供養す。釈提桓因(しゃくだいかんにん)・梵天王等(ぼんてんのうとう)、無数(むしゅ)の天子(てんじ)と、亦、天の妙衣(みょうえ)・天の曼陀羅華(まんだらけ)・摩訶曼陀羅華等(まかまんだらけとう)を以て仏に供養す。所散(しょさん)の天衣、虚空(こくう)の中に住して自(おの)ずから回転(えてん)す。諸天の伎楽(ぎがく)百千万種、虚空の中に於て一時(ひととき)に倶(とも)に作(な)し、衆(もろもろ)の天華(てんげ)を雨(ふら)して是(こ)の言(ことば)を作(な)さく、仏、昔、波羅柰(はらない)に於て初めて法輪を転じ、今、乃ち復、無上最大の法輪を転じたもう。