譬喩品第三

汝、舎利弗、尚お此の経に於ては信を以て入ることを得たり。況(いわ)んや余(よ)の声聞をや。其の余の声聞も仏語を信ずるが故に此の経に隨順す。己が智分に非ず。

又、舎利弗、憍慢(きょうまん)・懈怠(けだい)・我見(がけん)を計(けい)する者には此の経を説くことなかれ。凡夫の浅識、深く五欲に著せるは聞くとも解すること能わじ。亦、為に説くことなかれ。若し人信ぜずして此の経を毀謗(きほう)せば、則ち一切世間の仏種を断ぜん。或は復、顰蹙(ひんじゅく)して疑惑を懐かん。汝、当に此の人の罪報を説くを聴くべし。

若しは仏の在世、若しは滅度の後に其れ斯の如き経典を誹謗すること有らん。経を読誦し書持すること有らん者を見て、軽賎憎嫉(きょうせんぞうしつ)して結恨(けこん)を懐かん。 此の人の罪報を汝今復聴け。