若し利根にして、智慧明了に、多聞・強識(ごうしき)にして仏道を求むる者有らん。是の如きの人に乃ち為に説くべし。
若し人、曽て億百千の仏を見たてまつりて、諸の善本を植え、深心堅固(じんしんけんご)ならん。是の如きの人に乃ち為に説くべし。
若し人、精進して常に慈心を修し、身命を惜まざらんに、乃ち為に説くべし。
若し人、恭敬して、異心(いしん)有ること無く、諸の凡愚(ぼんぐ)を離れて、独(ひとり)、山沢(せんたく)に処せん。是の如きの人に乃ち為に説くべし。
又、舎利弗、若し人有って悪知識(あくちしき)を捨てて、善友(ぜんゆう)に親近(しんごん)するを見ん。是の如きの人に乃ち為に説くべし。
若し仏子の持戒清潔(じかいしょうけつ)なること、浄明珠(じょうみょうしゅ)の如くにして大乗経を求むるを見ん。是の如きの人に乃ち為に説くべし。