仏像紹介

妙心教会では、次の諸尊をお祀りしています。

「久遠実成本師釈迦牟尼仏」立像

全仏教共通の御本尊として

法華経・お題目の教え、否、全仏教を通しての「御本尊」となる方です。だからお釈迦様がもっとも尊い存在として崇められなければいけません。
しかしお釈迦様以上に尊いと、別な仏様をご本尊にすることがあります。
そこで現れたのが法華経・お題目の教えに説かれる久遠実成本師釈迦牟尼仏です。別な仏様がお経の中でいろいろ凄いことをしていようと、それは全部久遠実成本師釈迦牟尼仏が変身して行ったことだと説き、全ての権能をこの仏様に一極集中しました。当教会でお祀りしているのは、このようなお釈迦様なのです。


「鬼形鬼子母尊神」立像

祈祷(やり直し・反省)の神様として

鬼子母神様は、昔、夜な夜な人間の子供をさらっては、自分の子供に与えるという極悪非道なことをしていたと言います。しかしお釈迦様と出会い、自分の非を認め、二度とこのようなことをしないと誓い神様となりました。
そして自分と同じように何かしてしまった人が、反省しやり直したい、生まれ変わりたいと心から思うならば、その人を守護しようとお釈迦様と約束したのです。
ご祈祷とは、私たちの心の中にある悪いものを出して、良いものを入れ直す宗教儀式です。鬼子母神様はご祈祷の神様です。
当教会の鬼子母神様は、1メートル以上の大きさです。初めてお参りされる方は、大概当教会のような小さなお寺に、このような大きな鬼子母神様がいらっしゃることにとてもびっくりされます。


「大黒天神」立像

幸福(努力・継続)の神様として

大黒様のお体は真っ黒です。これは汗水たらして働く肉体重労働者を表現しています。
大きな袋を背負っていかにも大変そうです。でも決して放しません。これは自分が果たすべき責任(=大きな袋)から逃げないことを表しています。
お顔はまっすぐ前を見て笑顔を絶やしません。これは未来に絶対の希望を持っていることを表しています。
小槌を手に握っています。小槌は叩くと「コツコツ」と音が鳴ります。急ぐことなく、コツコツゆっくり確実に物事に取り組んでいく姿勢を表しています。
俵の上に乗っかっています。以上のように生きていると知らぬ間に、自然に幸福(俵)が自分のもとにやってくることを表します。
大黒様は、希望を捨てず努力することが幸福につながることをそのお姿で示しています。


「水子地蔵尊」立像

見ず子とその親の導き・救いの神として

どのような理由があったとしても、生まれてくるべき生命(子供)が生まれてこなかったことに対して、思うところがない人はいないでしょう。
このような方(親)と生まれてこなかった水子(子)を導き・救う役目を担っているお地蔵様です。
お地蔵さまは、仏様の使者です。この方を頼って、水子を仏様のもとに連れて行っていただくのです。そして今度は生まれてこれるようお願いするのです。