伊豆法難会
の日です。
宗祖・日蓮大聖人が
立正安国論という著書を
時の権力者である
鎌倉得宗(執権)・北条時頼(※初回投稿時は「時宗」と書いていました。書き間違いを訂正しました)に提出したことをきっかけに
鎌倉の住居を焼き討ち。
辛くも逃れ、
しばらく鎌倉以外の地で布教し、
再び鎌倉に戻ってくると…、
なぜ焼き討ちされたのに生きている!
なぜ鎌倉御戻ってきた!
と非難され、
伊豆に流されたのです。
この日が5月12日と言われています。
立正安国論は
法然上人が説き始めた
南無阿弥陀仏の教えを
激しく批判したものです。
時の権力者はこの念仏を信仰している人も多く、
故に
日蓮大聖人を激しく嫌ったのです。
今で例えるならば、
皆さんがとても大切にしている、価値が高いと思っているものに対して、
理路整然と間違っているといわれたようなものでしょうか?
こんなことをされたら、どうでしょう?
心の底から憎悪が湧き出てくるのではないでしょうか?
日蓮大聖人の面白さは、
この憎悪されることを当然と受け止めていることです。
自分(=日蓮大聖人)のような凡夫が、
仏の教えに対して
優劣をつけているのだから、
反発されるのは当然だと考えたのです。
でも
仏教を学ぶと、
私(日蓮大聖人)が考えた優劣は
仏が考えた優劣そのもの、同じもの。
誤った優劣で、
かってに信仰を立てているのだから、
言わないわけにはいかない!
と勇気を振り絞って、
布教を始めたとあります。
だから
殺されても
流されても
暴力を振るわれても
悪口を言われても
仕方ない。
至らない自分が
大それた任務にあたっているのだから甘んじて受け入れよう、と。
大変な覚悟を持った日蓮大聖人。
今日は朝のお勤めで、
ご報恩のお題目修行をしたのでした。
そして当教会も少しでもお題目を唱えてくれる方が増えるよう
活動していかなければいけないと再確認したのでした。