苦(諸行無常)をそのまま受け入れるにはどうするか

仏教は、この世の存在は全て常に変化し続けると考えます。平家物語の冒頭に出てくる諸行無常というあれです。

それなのに、私たちは自分の一番いい状態でいたいと考え変化を嫌ってしまうから、苦しくなる。

ここまでが昨日書いたことでした。

では苦というこの世の真理を苦しみにせず、そのままの状態で受け入れられるようになるにはどうするのか?

お釈迦様は、自我というものをなくせと説きます。自我とは、固定して絶対に変わらない自分、これこそ自分といえる自分のこと。他と区別して、自分を特定するものです。

このような自我などもともとない。これが仏教の教え。

だってこの世は諸行無常なのですから。この世に生きている私たちも諸行無常から抜け出すことは出来ないのです。

でも自分、自分と考えてしまうんですね…。これが煩悩というものでしょう。無明といわれるものでもあります。

では、自我をなくすにはどうするの?というと、これが難しい…。これが出来たら悟りです。その人は仏様になってしまいます。つまり成仏してしまうのです。

この自我を失くし成仏を果たすために、たくさんの偉い方々が研究に研究を重ね、膨大な仏教教義となりました。そしてこの膨大な教義に基づいて、様々なご修行法が成り立っています。

当教会はお題目信仰の仏教教会です。だから南無妙法蓮華経のお題目信仰で、自我を失くし成仏を達成することを目指しているのです。

これからじっくり別な記事で書いていきたいと思っています。

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