今日は、お仏壇のことを少し書いてみます。
一般的に
お仏壇は3つの壇に分かれていると思います。
上・中・下と三段に。
皆様の家のお仏壇はどうでしょうか?
もしこの構成ならば、ですが。
一番上の壇には
ご本尊様をお祀りします。
弔い上げを済ませたご先祖様の記録(過去帳)をお祀りするのもいいでしょう。
弔い上げとは、故人の霊魂がご先祖様と一体になったということです。以後は、○○居士などという一霊位に対して供養するのではなく、ご先祖様として供養していくことになります。
次の真ん中の壇には
お位牌(まだ弔い上げが済んでいない故人の霊位)をお祀りします。
そして
一番下の壇には
線香立て・花・ろうそく立てなどのもろもろの道具を配置します。
一番上の壇は、導き手であるご本尊・ご先祖様がいらっしゃり、
真ん中には、導かれる対象としての故人の霊魂(お位牌)を配置します。
一番下には、供養をする私たち遺族・子孫が供養の気持ちを表すためのもろもろの道具を置き、供養を続けます。
こう配置することで、
ご本尊様に導かれて、どうか成仏してください。
そして、成仏したのちは私たち子孫をお導き下さい。ご守護ください。
と祈るのです。
一番上の壇は、素晴らしい世界。
真ん中は、そこを目指している霊魂がいる場所。
下は、霊魂が素晴らしい場所へ行けるようにと祈るための場所。追善供養という形で、霊魂が上に進んでいくための助けをする場所です。
私は実際には、故人の霊魂はこの世にまた生まれ変わると信じていますが、
先祖供養という儀式は良き心を涵養するために大切だと思っています。
お仏壇を家に置き、
ご先祖供養を
ご家族で
毎日していただきたいと
願っています。
私たちもいずれ真ん中の壇に行き、子孫にご供養されて、成仏を目指していくのですから。