理想、現実

理想と現実は、

乖離しているといわれます。

確かに、

誰だって

戦争や犯罪など

やってはいけないと知っています。

でもこれらはいつの時代でも起こっています。

なくなったことがない…。

こう考えると、

どうしようもない現実といえます。

一方で、

現実をどうにか変えようと努力している多くの人々がいます。

報われることも

そうでないこともあるでしょう。

でも現実の中で

理想を実現しようと

している素晴らしい行いです。

仏教を少し学ぶと、

仏様があまりにも私の現状から乖離したものの見方をしていることが分かります。

もう…、とてもだが自分が成仏して仏に成るなどできないと思えるのです。

現に…、

往生を目指す宗派では、

この世では成仏は難しいからと

極楽を目指す信仰をしています。

この世では成仏するのは大変難しいのだから、まず成仏するための修業がやりやすい極楽に往生して、

極楽世界で成仏しようというのです。

この世を現実を見ての信仰といえるでしょう。

しかし

お題目信仰はこうなりません。

この世の現実を認めつつ、

それでも私たちはこの世に縁あるものなのだから、

この世で成仏を目指すべきだとします。

そして

自分一人でできるとも考えません。

自分から子へ

子から孫へと

子々孫々受け継いで、

いつの日か

この世で、この世の現実を変えつつ、

皆で仏に成ろうというものです。

大きなことをやろうとするのではなく、

自分でできることをできる範囲で、

少しずつ。

徐々に変わっていけばいい。

こういう教えだと私はお題目信仰を考えています。

ご縁がありますように

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