気持ちが柔軟にいられれば…

法華経の中に

柔和質直者とあります。

心持が柔和で、本質的にまっすぐ(真面目)な人といった意味だと理解しています。

柔和という漢字、

とてもいいですね。

柔らかく和するということ。

意見の違いがあろうと、良く見聞きして、調和を図ろうとするということでしょう。

このような態度を一貫して貫こうとするのを

質直(しちじき)

といったのです。

柔和であろうとし続ける、このような人には、

即皆見我身 在此而説法

の大果報が現れます。

どんな大果報かというと、

仏様が常に説法して、より良い方へと導いて下さる

のです。

見るもの

聞くもの

体験するもの

などなど。

この人が人生で体験するすべてのことが

この人をより良くするための仏さまの説法となるのです。

このように感じる(信じる)ようになるというのです。

どこにいようが、なにをしていようが、

すべて仏様がこの人をより良くしようと導く説法になってしまうのです。

こうなると

たとえ苦しいこと、辛いことでも

自分をより良くするためのものと

前向きになれます。

人生に経験するあらゆることが、仏様のお慈悲です。

こうなれれば、人生をより前向きに生きていけるようになることでしょう。

仏教信仰の最終目的は、成仏です。

ただこの成仏。どう表現したものか?と思うのです。

あまりに次元が違いすぎて…、どういっていいものかと…。

だからまずは信仰を持つことにより

柔和質直者

になることを目指していきたいと思うのです。

そして

いろいろと難題が山積するこの世ですが、

この中で過ごす人生に

前向きになれるようにする。

自分をより良くしてくれようと努力している仏様のお慈悲を感じられるようになる。

これを当面の信仰の目的にしていきたいと思うのです。

信仰はあくまで心の問題。

私たちがどう思うか、感じるか、考えるかの世界です。

これを前向きにするために信仰があると思うのです。

だからまずは

柔和質直者になろう!

こう思うのです。

難しいですけど…。

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