お題目を唱える時は、
大曼荼羅ご本尊
の御前で行うのが
本義です。
日蓮大聖人が顕されたご本尊。
文字で表現しています。
文字で表現することで
特定のイメージを持たせないようにし、
信仰者の信行の度合いによって
感じるものが違ってくるようにしてあるのだと思っています。
初心には初心なりに、
上級者には上級者なりにというように。
といっても
なかなかイメージが掴みづらいというご意見をいただいたことがあり、
絵にしてみたことがあります。
中央で手を差し出しているのが
本佛・お釈迦様。
周りは
本佛・お釈迦様の心の中であり、
また
本佛・お釈迦様がお住いの
世界の在り様
です。
良いも悪いもともに存在しています。
これは
私たち凡夫の心の中の在り様や
住む世界の現実
と全く変わりがありません。
つまり
本佛・お釈迦様
と
私たち凡夫
の
心
と
住む世界
の
構造は同じ
ということ。
だから両者の違いは
ただ
どう
考え
動く
かだけ。
お題目を唱えるということは
本佛・お釈迦様から差し出された手を握り返し、
私はあなた
あなたは私
という本佛・お釈迦様からのメッセージを受け入れ、
今までの凡夫の考え・行いを改め、
今からは本佛・お釈迦様の考え・行いを
少しでも体現しようと努力しますと誓うこと。
こういう意味を顕してみたのです。
お曼荼羅に対してお題目を唱えつつ、
こちらの絵を参照して
意味を深めていただけたらと願っています。
漆の工芸品は
何度も何度も塗りという作業をするそうです。
こうすることでより良い工芸品になっていくのだとか。
お題目修行も
きっと同じだと思うのです。
有縁の方々、毎日お題目修行をしてまいりましょう!!