心休まる関係を

昔書かれた仏教書というのでしょうか?

昔の僧侶の行いが書かれている本を読みました。

そこには、…ある僧侶のことが書かれていました。

この僧侶、

酒を飲み、

いつもフラフラ

といった人だったそうです。

でも

いつもニコニコしていて、

気さくに周りの人とおしゃべりをする

こんな人物だったとあります。

ある時、

この僧侶のいる村というのでしょうか?

地域で

心の病にかかり、

起き上がることができなくなってしまった人がでたそうです。

家族は心配して、

医者や祈祷師といった人を頼んでみましたが、

一向に良くならない。

そんな時、

さっきの僧侶がフラフラと

この家にやってきて、上がり込み、

あろうことか酒を所望したそうです。

そして面白おかしくおしゃべりをし、

ついには酔って寝てしまうのです。

なんだこいつは(怒)

と本人や家族は思ったそうですが、

グウグウいびきをかいて寝ている僧侶の姿を見て、

なんだか可笑しくなったのだそうです。

そして久しぶりに大笑いしたと。

次の日の朝、

病人はすっきりと病床から起き上がり、

健康な時の日常に返っていったそうです。

この僧侶のこと、どう思いますか?

私は、全部わかってこのようにふるまっていたのでは?と思うのです。

だから、この僧侶はすごいなと!

こうしろ、ああしろといった所で、

従う従わないはその人次第です。

素直でないといわれれば、それまでですが…、

誰でも自分のことは自分で決めるのです。

だから何かを教えるのではなく、この僧侶は「俺(僧侶)の姿を見てみろよ!」とやったのだと。

そして、この姿を見た病人は、なにかを吹っ切ったのではないか?と思うのです。

僧侶という何となく専門的で、特別な感じをまとわず、

破天荒ではありますが、

人との関係を大切にしていた。

このような僧侶だからこそ、

なしえたことだったのではないと思うのです。

実際ここまで詳しく書かれていませんが、

私はこの本を読み、

このように感じたのでした。

そして

皆様が気楽にお参りできるよう

こんなお寺になっていくよう精進しなければいけないと思った次第です。

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